2020 school work
体毛のイメージアップを目的としたブランディングデザイン
カラーリングショップ「WOOMO」
「これからのデザイン」を自由に設定し制作する課題。
近年の脱毛の流行化により、美しさが同一化していることに着目した。体毛を残すことも一つの美しさ・オシャレの選択肢だと考え、ムダ毛のイメージアップを目的とした、ブランディングデザインを制作。髪の毛を染めるのと同様に、体毛も気軽に脱色や染色を行えるように、脱色剤や染色剤のパッケージデザインを展開した。ブランド名は「WOOMO(ウーモ)」と設定。体毛を羽毛と称し、脱毛が流行する社会からもっと自由に羽ばたけるように、という願いを込めた。
ロゴデザインでは、自身の脇の毛を抜き、Illustratorのパスデータに置き換えて制作。実際の毛を用いることで、ブランドの目的を分かりやすく伝えるだけでなく、ロゴの見た目にインパクトを与えることを目的した。毛の構成要素が複雑に見える分、他の構成要素をシンプルにおさめた。また、体毛に対する印象をポップに見せるためカラフルな色選びを目指した。






体毛のイメージアップを目的としたフォトブック
『草木が生えているように、あたりまえで美しいこと』
サイズ: A3(297×420mm)
体毛を残すことも美しさの在り方の一つであることを世に示し、広告していく方法を考えた結果、写真集を制作した。
昨年、刃物メーカーの貝印が公開した、脱毛についての価値観の多様性を表現した広告ビジュアルが話題となった。両腕を上にあげて脇毛を見せる女性モデルと、「ムダかどうかは、自分で決める。」というキャッチコピーと共に、ビジュアルが展開されている。その女性モデルは、バーチャルヒューマンモデルと呼ばれる架空の人物だった。貝印の広告は大きく話題となっていたが、今の世に必要なのは自らの意思を体現する、実在する人間の姿ではないかと、私は考える。「そういう人間が存在する。」という現実性が、多様性へと繋がるはずだ。この写真集において、自らが美しいと思う姿をセルフポートレートとしておさめ、自らが考えるファッション性のロールモデルとなった。










